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What is Saji?

サジーって何?
What is Saji?

サジーとは?

サジー(Hippophae rhamnoides) (モンゴル名:チャチャルガン 中国名:シャージ、 米名・シーバックソーン 呼名多数)は、 モンゴルやチベットなどの厳しい環境でも自生するグミ科の植物です。
寒暖差の激しい気候の中で育つことで、高い抗酸化作用を持つ栄養素を豊富に含み、古くから健康食品や伝統医療に活用されてきました。

生命力のきわめて強い植物で、栄養豊富な果実の利用とともに、 砂漠緑化にも利用されています。
モンゴルでは、古くから民間伝承薬として日々の健康づくりや肌の手入れとしてサジーの実を生活に取り入れてきました。

モンゴル出身の元横綱・朝青龍関も、幼少期からお母様が手作りしたサジージュースを飲んで育ったと言われています。
相撲界で圧倒的な強さを誇った朝青龍関。彼の持久力や回復力を支えた要素のひとつが、サジーに含まれる豊富な栄養素だったのかもしれません。
モンゴルの英雄として語り継がれる皇帝、チンギス・ハンも、屈強な部隊をさらに強くするためにサジーを愛用していたという話もあります。

ビタミンCやアミノ酸、抗酸化成分を含むサジーは、アスリートや体調管理を重視する方々にとって、理想的な自然由来のサポート食品として注目されています。

DATA

〔学 名〕Hippophae rhamnoides
〔和 名〕スナジグミ
〔科 名〕グミ科ヒッポファエ属(Hippophae L.)
〔原産地〕ユーラシア原産のサジーはモンゴル、中国、ロシア、ヨーロッパ北部に広く自生しています。

木の特徴

樹高は高さ2~4m。
Hippophae rhamnoidesには4種8の亜種、または6種12の亜種があるとされています。樹高は基本的には2メートルから4メートルですが、 10メートルを超えるものも存在する。幹や枝にはたくさんの棘があり、秋になるとその棘と針状の葉に守られるような形で実をつける。

実の特徴

サジーは直径1cmほどの黄色がかったオレンジ色の実をつけます。
収穫時期は9~10月で、豊富な油脂を含み、冬の間も実が落ちません。
マイナス40℃にもなるモンゴルの厳しい冬に耐え、干ばつにも強い果実です。

実の表皮は薄く、指で触れると簡単につぶれてしまうほど柔らかいのが特徴です。
味は強い酸味があり、ビタミン類をはじめとする豊富な栄養素をたっぷり含んでいます。

モンゴルで受け継がれる健康食品

モンゴルでは、サジーの実をつぶし、砂糖やはちみつを加えたジュースとして日常的に摂取しています。健康維持に欠かせない食品として重宝され、昔からモンゴルの人々の暮らしに根付いてきました。
また、サジーのオイルは、のどの痛みや食道・胃のトラブルの緩和に用いられ、やけどのケアにも効果があるといわれています。
中国では、古くからサジーが「中国国宝」として扱われ、歴代皇帝が強壮効果を求めて常用していた記録が残っています。さらに、ロシアでは旧ソ連時代より宇宙飛行士の健康管理のため、宇宙事業の医学部門で保険薬品として指定されるなど、高い薬用効果が認められてきました。
こうした効能が注目され、近年では科学的な研究も進められています。サジーは、伝統と現代医学の両面からその価値が認められている果実です。
また、サジーは薬用効果の高さから、「黄色いお医者さん(イエロードクター)」とも呼ばれ、その色と価値から「黄金の果実」ともいわれています。 モンゴルやチベットの古い医書である「月王薬珍」「四部医典」「晶珠本草」には、サジーの薬効について記述があり、「肺を潤し、痰を除去し、咳を止め、消化を促し、食欲を増進する」「肝臓病の改善や老化防止に役立つ」「種子に含まれる微量の油脂が血液を補益する」などと記されています。

サジーに豊富な”アスパラギン酸”とは?

アスパラギン酸は、その名前の通りアスパラガスなどに多く含まれるアミノ酸で、体内で他の栄養素からも合成できるため、「非必須アミノ酸」に分類されます。 主な役割として、たんぱく質の合成に使われるほか、窒素代謝やエネルギー代謝に関与し、ミネラルを運ぶ働きもあります。これにより、体内の様々な機能をサポートしています。 また、スポーツ選手などがアスパラギン酸を含むスポーツドリンクを摂取することで、スタミナの維持や回復をサポートできるといわれています。逆に、アスパラギン酸が不足すると疲労しやすくなり、外的刺激に対する抵抗力が低下することが報告されています。 【資料:科学技術庁資源調査会編「五訂日本食品標準成分表」より引用】

主な栄養成分


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